モーツァルト : クラリネット協奏曲 イ長調 K.622

クラリネット協奏曲イ長調K.622は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトによって、1791年に作曲されたクラリネットと管弦楽のための協奏曲である。2006年英国クラシックFMのモーツァルトの人気曲第1位になった。

モーツァルトが協奏曲のジャンルで残した最後の作品であり、クラリネットのための唯一の協奏曲。自筆譜は消失しているが、モーツァルトによる作品目録への書き込みから、1791年9月28日から11月15日の間に親しい友人でフリーメイソンの一員でもあったアントン・シュタードラーのために作曲されたことが分かっている。

モーツァルト : クラリネット協奏曲 イ長調 K.622の曲の構成

全3楽章構成で、演奏時間は約30分。

第1楽章 アレグロ イ長調 4分の4拍子、ソナタ形式
全体はモーツァルトの大方の交響曲を超える359小節に及ぶ長大なものだが、カデンツァは置かれていない。協奏曲の定式に従って、オーケストラによる主題提示から始まるが、第1主題が弦から管にわたって存分に歌い上げられた後は、その主題に由来するモチーフによる模倣的な楽句がつづき、第2主題の提示は省かれている。
第2楽章 アダージョ ニ長調 4分の3拍子、三部形式
弦の伴奏によって静かにクラリネットが主旋律を奏しだす。総じてこの緩徐楽章は協奏曲と言うよりは室内楽風に、独奏楽器によるモノローグとしてまとめられている。一切の過剰を排し、簡素で味わい深い旋律線の彫琢が大変素晴らしい。
第3楽章 ロンド(アレグロ) イ長調 8分の6拍子、ロンド形式
このフィナーレは軽やかな戯れに満ち、音域やリズムの対比からすこしはユーモラスな雰囲気さえ忍ばせているが、心より明るい旋律はそこに流れていない。どこか憂愁の影が差したものとなっており、もはや自分の生が長くはないことを悟り、達観しているかのようでもある。ロンド形式とは言いながら随所にその枠を超えた自由な処理がなされていることにも注目すべきである。最後にはロンド主部が四現を果たし、カデンツァもなく、fではあるがあっさりと全曲を結んでいる。

Richard Stortzman with Tokyo String Qualtet

Karl Leister with The Vienna String Quartet

Alfred Prinz, Karl Bohm with Wiener Philharmoniker : モーツァルト:クラリネット協奏曲、フルート協奏曲

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の名奏者達を揃え、指揮者カール・ベームがモーツァルトの豊かな音楽性を奏でる名録音盤。 (C)RS

Sabine Meyer & Claudio Abbado with Berliner Philharmoniker

`ドイツ式`クラリネットの名手として名高い当代随一のクラリネット奏者ザビーネ・マイヤーによる、世界一のオーケストラをバックにした、バセットホルンにより正統的なモーツァルトが演奏されている作品。 (C)RS

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